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日別アーカイブ: 2025年6月23日

第16回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

有限会社原建の中西です。

 

 

 

橋梁工事の未来について 〜デジタル・省力化・再生可能社会の中で〜

前回に続き、今回は**「橋梁工事の未来」**についてご紹介します。

高度経済成長期に建設された多くの橋が老朽化する中、これからの橋づくりには「作る」だけでなく「守る」「更新する」視点が不可欠です。
同時に、労働人口の減少・環境問題・地域課題にも対応していくことが求められています。


◆キーワード①:DX(デジタルトランスフォーメーション)

 

今、橋梁工事の現場ではICT・デジタル化が急速に進んでいます。

✅ 3Dスキャニング・点群データ

現場をレーザー測量し、3Dで橋や地形を再現。施工前の干渉確認や重機の動線設計が格段にスムーズに。

✅ BIM/CIM(情報共有モデル)

設計図面を3Dデータで共有し、施工管理・設計変更・資材発注まで一元管理が可能に。

✅ ドローンによる点検・測量

高所やアクセス困難な場所でも、ドローンで安全・迅速に状況把握が可能です。


◆キーワード②:省人化・ロボット化

 

人手不足が深刻化する中、機械に任せられる作業は機械に任せる時代へ。

  • 鉄筋結束ロボットによる配筋作業の省力化

  • 自動クレーン制御による吊り上げ精度向上

  • 遠隔施工機械での安全作業(特に水上・高所)

橋梁工事は高度な精度を要求されるため、こうした精密かつ反復的な作業をAIやロボットに任せる動きが加速しています。


◆キーワード③:再生可能材料・カーボンニュートラル

 

脱炭素社会の中、建設業でもCO₂削減の取り組みが欠かせません。

  • 低炭素コンクリートの開発

  • 再生鉄筋・再生アルミの導入

  • 高耐久で長寿命な材料による「更新頻度の低減」

つまり、「一度つくって長く使える橋」を目指す設計と施工が、これからの常識となります。


◆キーワード④:維持管理型社会への転換

 

今後は“新設”よりも“メンテナンス”の比重が増えていきます。

  • 橋梁点検のAI自動診断

  • クラック(ひび割れ)検出システムの導入

  • センサー内蔵型のスマート橋梁構造(IoT)

こうした**データ活用による“予防保全型インフラ”**が主流となり、
「壊れてから直す」ではなく「壊れる前に気づいて対応する」時代になります。


◆まとめ:橋梁工事は“未来の街づくり”そのもの

 

これからの橋梁工事は、技術革新と環境配慮を両立させる総合型インフラづくりになっていきます。

  • 人と自然をつなぐ構造物として

  • 地域を守る防災インフラとして

  • 人手不足を補う未来技術の導入先として

「橋」は、時代の変化とともに役割を進化させています。
橋梁工事に関わるすべての人々が、**未来に誇れる“架け橋”**を作り続けられるよう、私たちも挑戦を続けていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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