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月別アーカイブ: 2025年8月

第20回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社原建の中西です。

 

~環境配慮とデジタル~

カーボンニュートラル、人口減少、激甚化する自然災害。橋梁工事は今、環境配慮×デジタル施工×レジリエンスという三本柱で進化しています。本記事では、現場の最新トレンドと導入メリットをまとめます。🛰️

1. 脱炭素・省資源の工夫 🍃♻️

  • プレキャスト化:工場製作で品質を安定、現場時間を短縮→騒音・粉じん低減。

  • 再生材・長寿命塗装:更新頻度を下げ、ライフサイクルの排出を削減。

  • 養生・混和材:温度管理やスラグ等の活用でCO₂と打ち直しリスクを同時に抑制。

💡 効果:工期短縮=交通影響の軽減、CO₂削減=地域価値の向上。環境配慮は“社会受容性”も高めます。

2. デジタル施工(BIM/CIM)で“先につくる” 🖥️📊

  • 3Dモデル一元化:設計・仮設・施工ステップをモデルで統合、干渉を事前に解消。

  • 施工シミュレーション:送り出し・架設手順、重機可動域、夜間切替の可視化。

  • 出来形・出来高の自動化:点群+モデルで検測を効率化、報告書作成もスピードアップ。

📎 導入メリット

  1. 初期の設計変更を迅速に合意

  2. 再施工の削減でコスト抑制

  3. 記録が“資産化”し、維持管理に直結

3. ドローン・IoTで点検改革 🚁📶

  • 近接困難部の可視化:主桁下面、支承周り、斜材の微細な剥離も高精細で確認。

  • 常時モニタリング:ひずみ・温度・振動センサーで、異常を早期検知。

  • AI画像解析:ひび割れの位置・幅を自動抽出、点検記録の均質化。

結果:足場縮小・通行規制短縮で、地域負担を最小化できます。

4. 省人化・省施工で“強く早く美しく” 🧩🛠️

  • 橋面防水・舗装の一体化で耐久性アップ。

  • 床版取替の機械化:夜間短時間での取替・復旧を可能に。

  • 高力ボルトの軸力管理ツールで均一品質を担保。

👷 人手不足対策にも有効。熟練技の“標準化”で、若手が早く戦力化します。

5. レジリエンス——災害に強い橋へ 🌊🛡️

  • 落橋防止・耐震補強:連結・拘束・免震で震動の入力を制御。

  • 水害対応:橋脚形状の最適化、洗掘対策、流木ガードの検討。

  • 迂回計画:工事と災害の両面で、地域の移動を途切れさせない設計思想が大切。

6. 発注者・住民と“見える化”でつながる 🗣️👥

  • ビジュアル説明:3Dモデルや施工動画で、規制理由や安全対策を共有。

  • 工程の透明性:進捗ダッシュボードで“いつ終わるか”を明快に。

  • 現場見学会:子どもたちへ土木の魅力を伝え、次世代の担い手育成にも。

まとめ ✨

橋梁工事の最新トレンドは、環境負荷の低減・デジタルによる生産性向上・防災力の強化。これらは相互に補完し合い、地域の安心と経済活動を同時に支えます。
当社は、計画立案から3D可視化・施工・点検まで一気通貫でサポート可能。**“強く、やさしく、美しい橋”**づくりを一緒に進めましょう!📞🌉


📩 お問い合わせ
「具体的な工法の比較が知りたい」「既存橋の診断をお願いしたい」など、まずはお気軽にご相談ください。現地確認→最適提案→安全施工まで、責任を持って対応します。🚧✨

 

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第19回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社原建の中西です。

 

~“見えない品質”~

橋は、毎日あたり前に渡られる“社会の血管”。その安全と快適さを支えているのが橋梁工事です。新設から補修、耐震補強、維持管理まで——現場では「見えない品質」を積み上げる地道な仕事が続いています。この記事では、橋梁工事の基本サイクルと、品質を決める要点をわかりやすく解説します。

1. 施工計画が8割を決める

  • 調査・診断:路線条件、河川流量、地質、既存構造の劣化度を把握。

  • 工法選定:鋼橋・PC橋・RC橋、現場打ち/プレキャスト、送り出し/架設桁など最適解を比較。

  • 工程と交通規制:通行止め・片側交互通行・夜間施工など、地域と合意形成。

  • リスク管理:出水期・強風・高所作業の安全策を事前に織り込む。

計画段階で「測る・想定する・合意する」をやり切ることが、後戻りの少ない現場づくりに直結します。

2. 安全管理は“型”で守る ✅

  • KY(危険予知)&TBM:毎朝の声出しで“当たり前の徹底”。

  • 墜落・転落防止:二丁掛け、親綱・手すり・梁上通路の設置。

  • 荷重・玉掛け:クレーン計画書、合図統一、立入禁止のゾーニング。

  • 暑熱・寒冷対策:WBGT管理、給水・塩分補給、休憩サイクル。

安全小チェック
[ ] 高所作業許可/教育済み
[ ] 仮設計画と実施工の整合確認
[ ] 夜間照度・視認材・反射ベスト配備
[ ] 緊急時の連絡網・避難ルート周知

3. 品質は「基準×記録×再現性」

  • 溶接・ボルト:母材前処理→適正電流→外観・超音波検査、F10T高力ボルトは軸力管理と再確認。

  • コンクリート:スランプ・空気量・温度管理、打込み時の締固め・養生を徹底。

  • 防食・塗装:素地調整Sa2.5相当→膜厚管理→ピンホール検査で長寿命化。

  • 記録:写真・計測・試験成績書を「時系列で」残し、将来の維持管理に活かす。

“見えない”良さは、完成写真では伝わらない。だからこそ基準と記録が品質の証明書になります。

4. 補修・耐震補強で延命する ️

  • ひび割れ注入・断面修復:原因(塩害・中性化・疲労)を特定して適材適所。

  • 鋼部材補強:添接板、補剛、床版取替、耐疲労対策。

  • 落橋防止・支承更新:地震動に備えた拘束装置、免震・制震デバイス導入。

5. 維持管理は“使いながら直す”運用へ

定期点検(近接目視・ドローン活用)→劣化予測→計画的修繕。ライフサイクルコスト視点で最適化し、予防保全に舵を切るのがトレンドです。

まとめ ✨

橋梁工事は、計画の精度・安全の型化・品質の見える化で価値が決まります。日々の通行を止めずに安全を届ける——それが私たちの誇りです。
ご相談はお気軽にどうぞ。現地調査から最適工法のご提案まで、ワンストップで対応します!

 

 

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